鉄瓶の魅力を探る:祖父母の代から受け継がれる鉄瓶、世代を超えて愛されるワケ

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お湯を沸かす道具=電気ケトルだった私。数年前に祖父母から鉄瓶をもらいました。

何気なく使っていましたが、鉄瓶の魅力を知り、手入れをするようになってからより愛着がわいて使うようになりました。

また、基本の使い方やお手入れ法を知ることで、より鉄瓶を長く使うことができ、

私もいずれは次の世代に渡したいと思うようになりました。

この記事では、「気になるけど結構高いし…。使い方がいまいちわからない…。」と悩んでいる方や、

「購入したいけど、お手入れとか大変なのかな?」と疑問に思っている方まで

鉄瓶についてわかりやすくまとめました。

ぜひ、鉄瓶の魅力を発見し、日々の暮らしに取り入れてみませんか?

鉄瓶の誕生

これは鉄瓶の画像です。

鉄瓶は、日本の湯沸かしで使っていた湯釜(イメージ:昔話ぶんぶく茶釜)に取っ手と注ぎ口が取り付けられて、茶の湯に使用される鉄製の湯沸かしの器具として誕生しました。

湯沸かしに取っ手と注ぎ口が付いた道具は薬用用途のものが13世紀には存在したが、「鉄瓶」と名付けられて茶の湯に使用されるようになったのは江戸後期とされている。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

鉄瓶の魅力を3つ紹介

アンティークものとしても注目されている鉄瓶や鉄急須。

海外でも人気があり、日本の伝統工芸として知られてきています。

また、日本国内でも再注目されてきていますよね。

たくさんの魅力がありますが、その中でも3つ紹介していきます。

1.丈夫で長持ち

photo by : milli 実際に使っている南部鉄瓶。

鉄瓶はしっかりとした構造を持ち、適切なお手入れや使い方によっては長期間にわたって使用できます。

祖父母の代の時に購入された「南部鉄瓶」

今でもほぼ同じデザインで購入することができることに驚きました。

おばあちゃんたちもいつからあるのか忘れてしまったらしく、50年くらいは経つのではないかと話していました。

まさに「一生もの」。

日々の暮らしに寄り添い、世代を超えて愛される伝統工芸の「南部鉄瓶」。

これからも大切に使います。

2.お湯がまろやかになる

鉄瓶でお湯を沸かすと「お湯がまろやかになる」と聞いたことがありませんか?

その理由は、

水道水のカルキ(塩素)を除去できる能力が高いから。

あのカルキの臭いってすごい気になりますよね。

でも、鉄瓶で沸かしたお湯は飲みやすく、白湯習慣がある人には特におすすめです。

3.デザインが美しい

細部までこだわって作られている鉄瓶も多く、そのデザイン性には魅了されます。

蓋の取っ手の部分(摘み)が松の実や梅の形をしていたり、

鉄瓶の取っ手の部分(弦)に装飾がされているものがあったり、

鉄瓶の胴体の部分(胴)の美しい紋様や装飾などには感動するものがあります。

伝統的なアラレ紋様

鉄瓶といえばアラレ紋様の鉄瓶をイメージする人が多いほど、伝統的なデザインとして今に至るまで造られ続けています。

あの丸いつぶつぶした紋様には、「鉄瓶の表面積を増やすため」に施されているそうです。

保温効果をあげるためとの解釈があるみたいですが、表面積を大きくするということは冷えてしまうのも早いのではないかと思う疑問。でも、とても素敵なデザイン。

正しい使い方で美味しさアップ!

鉄瓶の魅力を最大限に引き出すためには、正しい使い方が欠かせません。

「大変そう…。」と思っている方もいるかもしれませんが、実はとても簡単です。

基本の使い方

  • 水を8分目まで入れて沸騰させる。
  • 沸騰したら、白湯やお茶、コーヒーなどをたのしむ。
  • 残ったお湯は水筒に入れたり、布きんなどの煮沸消毒に使ったりして、中を空っぽにする。
  • 30秒ほどあたためるか、余熱で内部を完全に乾かす。
  • 完了!

注意点+対策

  • 30秒以上の空焚きはしないこと。
  • 熱くなっている鉄瓶を急激に冷やさないこと
    • 本体が冷めるまで放置しましょう。
  • 風通しのよいところに保管すること。
    • シンクしたなどの湿気が多い場所は避けたり、箱にしまう際には完全に本体を乾かし、空気がこもらない場所に置きましょう。

鉄瓶のお手入れ方法

これは鉄瓶の画像です。
  • 洗浄するときは、洗剤などを使わず、水で軽くすすぎ洗いをしましょう。気にならなければ、すすぎ洗いはしなくてもOKです。
  • 使用後、空焚きを30秒又は、余熱で中を完全に乾かします
  • 風通しの良いところに保管します。

「えっ、これだけ?」って思った方もいるかもしれませんが、意外と簡単なんです!

ポイントは、湯水を入れっぱなしにしないことと、内部を傷つけないことです。

もしサビてきてしまったら

  1. 水を8分目まで入れ、お茶パックに入れた茶殻を投入します。
  2. 30分程度煮だして、お湯の色が黒くなってきたら、火を止めます。
  3. 水を溢れない程度まで継ぎ足し、茶殻を入れたまま1日放置します。
  4. 1日放置した後、中身を出してから内部をすすぎ洗いします。
  5. 水を入れてお湯を沸かし、お湯の色が透明であればOKです。

南部鉄瓶を使ってみよう!老舗の会社を2つ紹介

ちょっと使ってみようかなと思って買える値段ではないと思うので、

長年続く老舗の会社を2つご紹介します。

老舗①

岩鋳 IWACHU

Instagram: @iwachu1902_official

祖父母から受け継いだものは「岩鋳の南部鉄瓶:平丸アラレ(内面釜焼)」だと思われるもの。公式ホームページで確認したら、同じデザインのものを発見しました。今も変わらず販売されていることに、伝統を受け継いでいる作り手の凄さに感銘を受けました。

老舗②

及源 OIGEN

Instagram: @oigen1852

とても気になっている及源の南部鉄瓶と鉄器。

公式ホームページを訪れて、「暮らす愉しさ」という言葉に共感し、伝統を守りながらも革新し続けているところにより興味がわきました。

十年手間をかけて育てた鉄瓶は、十年分の風格と味が備わり、【自分が育てた】鉄瓶と暮らす愉しさを教えてくれるのです。
このように、ひとつひとつの鉄器たちに手間をかけて、モノを育てていくことが人生の「愉しさ」だと思うのです。

出典:OIGEN公式ホームぺージ

鉄瓶の購入を考えている方は

ぜひ一度、公式サイトを見てみることをおすすめします!

まとめ

鉄瓶は、伝統と技術が今もなお受け継がれ、革新している逸品です。その風合いや重厚感、そして正しい使い方を知ることで、鉄瓶の真の魅力がわかってきます。

手入れのコツを身につけ、長年愛用することで、暮らしをたのしみながら育てていく。

鉄瓶を通して、日本の伝統工芸に触れ、日常のひとときを豊かにしましょう。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

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