3月は女性月間とも言われていて、その中でも特に3月8日は「国際女性デー」として世界的に広まっています。
日本でも取り上げられることが増えてきましたが、ヨーロッパ諸国、アメリカなどの国では女性運動と共に周知されていることが多いです。
公式な祝日として制定している国もあります。
イタリアでは「Festa della donna」といってミモザの花を贈り、日頃の感謝を伝える日として定着しています。
今では政治的、市民的な背景があることよりも、イベント要素が強くなってきていていますよね。
今回、その背景が気になったので調べてみました。
歴史を簡単に説明すると

国際女性デーは3月8日に祝われ、20世紀初頭の女性の権利闘争に起源を持ちます。
1908年の繊維工場火災が一般的にその始まりとされていますが、実際は選挙権などの女性の権利要求に関連していました。
1907年のシュトゥットガルト会議で初めて議論され、1910年に国際女性の日がコペンハーゲンで宣言されました。
1914年にはロシアでの平和主義運動と関連し、3月8日が国際女性デーの日付として初めて確立されました。
イタリアでは1922年に女性の日が開催され、1944年にUDIが設立された後、3月8日に女性の日を祝うことが決定しました。
ミモザはそのシンボルとなり、1970年代には本格的なフェミニスト運動が生まれました。
1975年には国際女性年と定義され、
国連によって3月8日は女性の権利と世界平和のために「国際女性デー」として制定された記念日です。
国際女性デーは、女性の功績を称えるだけでなく、現在の差別や暴力についても議論する日として世界中で祝われています。
気になるところを深堀り

「ミモザ」が国際女性デーのシンボルになったワケ
私たちが「国際女性デー」といえば「ミモザ」と連想するようになったのは、イタリアが始まりでした。
イタリアでは、1944年にUDI(Unione Donne in Italia)という女性組合が発足し、その年以降にミモザはシンボルフラワーとして使われるようになりました。
フランスの国際女性デーのシンボルであるスズランやスミレは、イタリアの貧しい地域などでは高価な花だったため、もっと身近で安価な花を選らぶことになりました。
ミモザは3月に咲く花で、イタリアには多く咲いていた花なので安価で誰にでも手に入れることができます。
1946年にテレサ・マッテイがルイージ・ロンゴの要請のもとミモザの使用を国際女性デーに導入しました。
「感謝」「思いやり」「友情」など
国際女性デーにはどんなことをしている?

女性運動が活発に行われ、女性の政治的開放を目指すデモ行進などが行われてきました。
現在では政治的、市民的背景が薄くなり、マーケティング材料としてミモザの商品が売られるようになったりとイベント要素が強くなってきています。
イタリアでは男性は身近な女性(姉妹や母親、同僚)にミモザの花を贈り、感謝の気持ちを伝える習慣があります。
街中には、ミモザの花が飾られ、ミモザのように黄色いケーキを販売しているところも出てきます。
我が家は、イベントごとをほとんどしませんが、日頃の感謝の気持ち伝える日として
今年はミモザの花を生けました。

国際女性デーの各国の表記
英語:International Woman’s Day 省略:IWD
イタリア語:Giornata internazionale della donna / Festa della donna
フランス語:Journée internationale des femmes
毎年テーマがある
2024年のテーマは
「女性に投資を。さらに進展させよう。」
「Invest in women: Accelerate progress」
おわりに
過去に女性による運動があったからこそ、今の私たちの生活も変わってきている。
国際女性デーを気にしたことはあまりなかった今まで。
「なぜこうなったのか」などの疑問を持つこと。を年を重ねても忘れないようにしたいものです。
